ヘルペスウイルスに感染しても、必ず症状が出るわけでないんです!

ヘルペスは症状が出ると厄介な病気で、皮膚に水ぶくれが生じるだけに留まらず、ウイルスの種類によっては高熱や網膜炎なども引き起こします。

そのため、症例だけを見ると大変恐ろしいウイルスに感じてしまい、過度に感染を恐れる人もいらっしゃいます。

しかし、ヘルペスウイルスというのはありふれた存在で、感染者は日本国民の過半数とも言われています。正しく理解すれば、ウイルス自体は怖いものではありませんので、ヘルペスとは何かきちんと認識しておきましょう。

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ヘルペスウイルスに感染しても、すぐに症状が出るわけではない

風邪やインフルエンザのウイルスにも同じことが言えますが、ヘルペスの原因になるウイルスに感染したとしても、発症する人としない人に分かれます。

最も広く伝染している単純ヘルペスウイルスに関して言えば、日本人の半数以上が感染しているものにもかかわらず、大多数の人はヘルペスの自覚症状が出ていません。

人間に感染するものに絞れば8種類あるヘルペスウイルスですが、いずれも高い感染率である反面、症状が出るケースは限られています。通常の抵抗力(免疫力)がある人ならば、ウイルスが体の中にいても何も起きず、そのまま生活をすることができます。

ところが、極端に体の免疫機能が落ち込んだり、まだウイルスに対して耐性のない乳幼児が感染すると、高熱と共に皮膚に異常が見られるようになります。最もわかりやすい例が水ぼうそうで、抗体が出来ている大人の感染率は低いのですが、乳幼児には重い症状を引き起こすヘルペスの一種となっています。

また、高齢になると発症リスクが高まるヘルペスもあり、50歳を過ぎたあたりから皮膚の発疹と共に重篤化する恐れがあります。

以前までは単なる流行り風邪だったり、皮膚病の一種としか見られていなかったヘルペスも、理解が進むにつれて事前に対策を求められるようになりました。

以前までは認められていなかったワクチン接種について、日本でも年齢に応じたワクチンの予防接種が認可されるに至っています。

口唇ヘルペスの症状は?赤く腫れ始めたら注意しましょう

下の表では、口唇ヘルペスの症状について、発症から回復までの経過を示しています。口唇ヘルペスの場合、単純ヘルペスウイルス1型というものが原因となっており、このウイルスが体に作用することで皮膚に異常が出るようになります。

【口唇ヘルペスの症状】

経過日数 症状
発症 赤い点が現れる
3~5日目 水ぶくれに変化
1週間 かさぶたになる
2~3週間 元通りに完治する

 

でき始めは赤く腫れるところから始まり、この時点ではあまり痛みやかゆみを感じない人もいます。だんだんと腫れが大きくなり、3日目から5日目を目安にして水ぶくれとなって、かゆいと感じる人も増えてくるでしょう。

その後、水ぶくれはかさぶたに変化していき、最終的には2週間から3週間ほどで見た目は完治していきます。

ここで注意していただきたいのは、単純ヘルペスウイルス1型は何度も再発する恐れがあるという点にあります。生活に支障が出るような症状が起きない分、体内の免疫も積極的には働きかけず、同じウイルスが何度も悪さをする可能性が残されます。

一方で、水ぼうそうのように発熱や痛みを伴う場合は、1度完治すれば2度と発症しないケースがほとんどです。

このようにウイルスの種類によって、症状だけでなく、予後の経過についても違いがあるのがヘルペスという病気の特徴です。単純ヘルペスウイルスの場合、口唇に異常が出やすい1型の他に、性器ヘルペスなど下半身に症状を引き起こす2型が存在します。

どちらも再発リスクがある上に、患部に直接触れるようなことがあれば、伝染する可能性があるので注意しなければなりません。

ヘルペスを発症する人はウイルスへの耐性が弱くなっている?

前項でも取り上げた単純ヘルペスウイルスですが、症状が出てしまった時点で、ウイルスに対しての耐性(免疫)が弱まっている証拠です。

冒頭でも説明させていただいたように、ヘルペスの原因になるウイルス自体は多くの人が体内に持っているものです。

それが実際に症状を起こすというのは、その人の体調や体質による部分が大きく、根本から改善していかないと何度でも再発してしまうかもしれません。

例えば、口唇ヘルペスや性器ヘルペスに悩まされているとき、体にだるさ(虚脱感)を感じる方がいたとします。こういったタイプの人は、体全体の免疫力が弱くなっている可能性が高く、きちんと体調を整えるようにしなければなりません。

また、自覚症状がないだけで、免疫力を低下させる別の病気を抱えている可能性も考えられます。

ウイルス自体は多くの人が感染しているものなので、症状が出るか出ないかの境界線というのは、各人の体がどういう状態にあるかに左右されます。

完全にヘルペスを治すためには、ウイルスを取り除こうとしても無駄なことですので、症状が出なくて済む体づくりが最も近道であると言えるでしょう。

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