ヘルペスって何?ヘルペスとはどんな病気なの?

ヘルペスという言葉の意味を聞かれたとき、きちんと説明できる人は少ないかもしれません。誤解されやすい点として、ヘルペスのことを病気の名前であると勘違いしてしまうことが挙げられます。

まずはヘルペスとは何なのかという前提から理解し、ウイルスや症状の種類などを理解するようにしましょう。

日常生活ではあまり使わない言葉なので、意味がわからないまま過度に心配しすぎてしまったり、油断をして軽く考えすぎないことが大切です。

ヘルペスって何?どんな症状が現れるのか?

ヘルペスそのものは病名ではなく、体に生じる異常を指し示す言葉です。皮膚に水ぶくれが集合している状態をヘルペスと呼び、それを引き起こす原因となるのがヘルペスウイルスです。

「ヘルペスに感染する」のではなく、「ウイルスに感染してヘルペス(水ぶくれの集まり)になる」というのが正しい理解となります。

また、原因となるヘルペスウイルスについては8種類が存在しており、それぞれに別々の名前があります。わかりやすい例は水痘・帯状疱疹ウイルスで、これは水ぼうそうを引き起こす原因になっています。

幼児はこのウイルスに対する免疫が弱いため、体に水ぶくれがいくつも出てくる(ヘルペスになる)わけです。

下の表にまとめているように、ヘルペスウイルスが引き起こす症状は様々ですが、中には肺炎や脳炎といった恐ろしい症状も含まれています。

神経に作用するウイルスなので、水ぼうそうのように皮膚に生じるだけではなく、より重度の症状を引き起こすものもあることを覚えておきましょう。

ヘルペスは二種類が存在する!単純疱疹と帯状疱疹の違い

ヘルペスは水ぶくれが集まった症状を指しますが、発生する場所や状態によって、単純疱疹と帯状疱疹の二種類に分けられます。

いずれもヘルペスウイルスが原因ではありますが、治療方法や再発リスクに大きな違いがあります。

まず、単純疱疹(たんじゅんほうしん)についてですが、口の周りなど顔面に生じることが多く、皮膚が赤く変色した後に、水ぶくれに変化していく特徴があります。

また、かゆみを伴うケースが多く、特に治療をしなくとも最終的にはかさぶたとなって消えていきます。子供の水ぼうそうに近い症状ですので、あまり重病化するようなことはありませんが、免疫力が落ちると再発してしまう可能性があるので注意しましょう。

一種の体質みたいなものですので、生涯で何度も水ぼうそうのような症状を経験する人は、この単純疱疹にかかっていると考えるべきでしょう。

もう1つのヘルペスが帯状疱疹(たいじょうほうしん)と呼ばれるものですが、こちらは名前が示すようにベルト状に赤い点が皮膚に生じます。

こちらについては、かゆみというよりも痛みが走ることがあり、重篤な場合には長期間にわたって痛みが続くこともあります。

感染部位の広さや、自覚症状の重さから単純疱疹よりも危険に感じられる反面、治ってしまえば再発することは少ないという特徴もあります。

いずれにしても早期に診察を受けることで、症状の緩和が期待できますので、皮膚に異常を感じたときにはヘルペスの初期症状を疑うようにしましょう。

単純疱疹 帯状疱疹
部位 口周辺、顔、性器 体の左右どちらか
(広範囲)
症状 かゆみ 痛みを伴う
治療 数週間で自然治癒 重症化しやすいので医師の治療を要する
再発率 風邪・疲れによって再発しやすい 一度完治すれば基本的に再発なし


単純ヘルペス(単純疱疹)は誰でもかかりやすい病気

これらはすぐに命にかかわるような症状を引き起こさない分、体内の免疫力も機能しづらく、慢性的な再発に悩まされやすいという特徴もあります。

単純ヘルペスウイルス1型の感染率については、日本人の7割から8割程度は感染しているといわれ、通常であれば潜伏しているだけで症状を引き起こすことはありません。

重い風邪にかかったりして、一時的に体の免疫力が落ちた時に、皮膚の異常という形で表面化するのが単純ヘルペスの正体となっています。

名前こそ珍しく感じるかもしれませんが、ウイルスそのものは多くの人が体内に有しており、ちょっとしたきっかけで誰でもヘルペスになり得るというわけです。

特殊な病気であると誤解したりせずに、非常にありふれた皮膚病であると考えて、症状が現れた時にはきちんと落ち着いて対処するようにしましょう。

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