口唇ヘルペスは、どうやってうつるの?

家族や恋人など、身近な人が口唇ヘルペスを発症したり、自分自身が感染した場合には伝染する可能性を考えなければなりません。

口唇ヘルペスは他人にうつる危険性のある病気ですから、完治するまではきちんと伝染予防をしておかないと、周囲にまでヘルペスを広げる可能性があります。

ヘルペスウイルスは皮膚に付着すると、即発症する可能性がある

口唇ヘルペスの原因になる単純ヘルペスⅠ型ウイルスというのは、それ自体が積極的に外へ飛散されることはなく、普段は神経の奥深くでおとなしく潜伏しているものです。

そもそもウイルスの感染率自体は非常に高いもので、本人が気づいていないだけで、国民の半数以上は神経の中にヘルペスウイルスを有しています。

しかし、本来ならば神経の中でおとなしくしているウイルスを、皮膚から直接侵入させた場合は話が別になります。口唇ヘルペスで出来る水ぶくれというのは、ウイルスが中に詰まった状態になっていますので、患部を他人の皮膚にすり合わせればウイルスも移っていきます。

ヘルペスに免疫がある人であっても、こうした直接的な形でウイルスを皮膚に送られてしまうと、そのまま口唇ヘルペスにかかってしまう恐れがあるのです。

こういった特徴については、性器ヘルペスについても同じで、こちらは性交渉によって伝染する危険性があります。いずれの場合にしても、皮膚の接触によって伝染する点で共通していますので、「ヘルペスはうつるもの」という認識を持っておく必要があります。

完治してしまえば他人に伝染する可能性はなくなりますので、見た目でヘルペスだとわかる内は、できるだけ注意を怠らないようにしておきましょう。

キスや回し飲みなど、唾液の接触にも注意しましょう

口唇ヘルペスを患っている間は、患部を他人に接触させないことも大事ですが、唾液が付着しないことも大切です。ウイルスが皮膚上まで移動している間というのは、水ぶくれの中だけではなく、唾液内部にも混ざっている可能性があります。

そのような状態で恋人同士でキスをしたり、グラスやペットボトルの回し飲みなどをしてはいけません。

また、くしゃみや咳、吹奏楽の演奏など唾液が飛散する可能性がある行為にも注意が必要です。目に見えない形で唾液というものは飛ぶものですから、風邪や花粉症にかかっている場合などは、ヘルペスの拡散を防ぐためにもマスクを着けるようにしておきましょう。

吹奏楽の活動をしている人についても、ヘルペスが完治するまでの間は、できるだけ他人の方向を向いて演奏しないなどの配慮が必要になります。

ただし、患部に直接触れるような場合とは異なり、唾液による感染というのは可能性が低いものでもあります。食器や衣類を洗う場合、過度に恐れて別々に扱ったりするほどではありませんから、神経質になり過ぎないようにしましょう。

空気感染はしないので、どうやってうつるのか理解すれば大丈夫

ここまで口唇ヘルペスの伝染リスクについて説明しましたが、基本的には空気感染をしないもので、水ぶくれが起きている短い時間だけ注意すれば問題ありません。口唇ヘルペスの場合、職場や学校よりも、家族や恋人のような肌の接触が多い関係で伝染することが多いです。

つまり、直接患部を触るような間柄であったり、キスや回し飲みをする間柄でなければ、他人にヘルペスをうつす可能性は低いということになります。

最も怖いのが、病気に対する無理解から起こる伝染や、過剰防衛で生活に支障をきたすことです。「ヘルペスは免疫があれば大丈夫」などと誤解して、患部を触ってもらったり、キスをしようとしたりしてはいけません。

また、他人にうつしたくないからと言って、家にひきこもってしまったり、治ってからも伝染リスクを恐れるような必要はありません。きちんとヘルペスの特徴を理解をして、「表に出ている間だけ気を付ける」という考え方をしておけば、他人に迷惑をかけるようなことはない病気と捉えるようにしてください。

ヘルペスとはどんな病気か
口唇ヘルペスについて
性器ヘルペスについて
帯状疱疹について
その他のヘルペス
ヘルペスと似た病気
ヘルペスの治療について
自分でできるヘルペス対策