口唇ヘルペスは単純ヘルペスⅠ型が原因

口唇ヘルペスを引き起こす原因となるのは、ヘルペスⅠ型ウイルスと呼ばれるものですが、これ自体は過度に恐れるべきものではありません。感染したからと言って、即座にヘルペスを発症することはなく、身近に多く存在するものでもあります。

ここではヘルペスⅠ型ウイルスについて、どういうものなのか理解することを目標に解説させていただきます。口唇ヘルペスが発症するメカニズムも含め、原理を正しく理解するようにしましょう。

ヘルペスの原因ウイルスは三叉神経に潜伏する

ヘルペスⅠ型ウイルスに感染すると、ウイルスは三叉神経と顔の中にある場所に潜伏します。皮膚病としての印象が強い口唇ヘルペスですが、細菌などのように患部で活動をするわけではありません。

普段は三叉神経の中で静かに潜伏しており、通常であればそのまま何もしないままです。

三叉神経というのは、顔周辺の皮膚や筋肉に作用する神経で、この神経に異常が起きると顔面けいれんなどの症状が発生することもあります。

口唇ヘルペスが顔周辺に発疹を起こすのは、原因ウイルスが三叉神経を潜伏場所にしているためで、ウイルスが活動し始めると真っ先に顔面に影響が起きてしまうわけです。積極的に活動をしないウイルスとはいえ、いざ動き始めるとダイレクトに顔面神経に作用するのが厄介であると言えるでしょう。

口唇ヘルペスを発症する原因は?疲労やストレスが影響している?

普段は顔面の奥にある三叉神経で静かにしているヘルペスⅠ型ウイルスも、なんらかのきっかけがあれば活動を開始し、顔の表面まで移動することがあります。このとき顔に発疹や痛み、さらには唇の周辺に水ぶくれが発生しますが、これが口唇ヘルペスと呼ばれる症状です。

口唇ヘルペスになりやすい人と言うのは、三叉神経の中にいるウイルスが活動しやすい体質と言い換えることができます。ウイルスの活動を抑止する免疫力が低下していると、口唇ヘルペスを発症しやすい状態となってしまいます。

免疫力が低下する理由はいくつか考えられますが、疲労やストレスというのも、口唇ヘルペスを引き起こす原因となることを覚えておきましょう。

知らず知らずのうちに体の免疫力が低下し、三叉神経に潜伏していたヘルペスⅠ型ウイルスたちにとって、動きやすい体質になっている可能性があります。

ウイルスの感染を恐れるよりも、活動させないことが重要

日本人の場合は過半数がすでにヘルペスⅠ型ウイルスに感染していると言われ、外に出ればどこにでも存在するありふれた存在となっています。そのため、口唇ヘルペスの原因ウイルスそのものを体に入れないというのは現実的なことではありません。

感染予防について考えるよりも、潜伏したまま何もさせないというのが、口唇ヘルペスを防ぐ上では大切な考え方になります。

もしも疲労やストレスの蓄積を自覚していて、肌荒れなどの異常が出ているならば、そのまま放置しないようにしましょう。すでに顔の神経に悪い影響が出ている可能性が高く、さらに免疫力が低下していくと、ヘルペスウイルスが神経を伝わって活発に活動する恐れがあります。

肌の表面までウイルスが移動してしまうと、口唇ヘルペスの発症を防ぐことが難しくなり、完治まで2週間ほどを要することになります。三叉神経の中に閉じ込めたまま、常にウイルスを抑止できる免疫力を維持するようにしましょう。

特に口唇ヘルペスを1度でも発症した経験があるという人は、確実に三叉神経にウイルスが潜伏していると考えられますので、再発のリスクを考えなければなりません。再び免疫力が落ちると、ウイルスが活動を再開してしまいますので注意しましょう。

過去に発症したとき、自分が疲労やストレスを貯め込んでいたり、風邪などの病気にかかっていたとしたら、それがヘルペスを起こす引き金だったと予想できます。

再度そのような状況にならないように、普段の生活についても改善できることがあれば、変えていくようにするとヘルペス予防につながっていくことでしょう。

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