単純ヘルペスウイルス2型による髄膜炎の症状や原因

頭部には脳以外にも、体全体に大きな影響を及ぼす器官が集中しています。その中に髄膜という部分があり、これは頭蓋骨の内側、脳や脊髄を包み込むように保護している粘膜のようなものです。

この髄膜が炎症を起こすと、髄膜炎という症状が発生し、命に関わるレベルの重病になるので覚えておきましょう。髄膜炎の原因には様々なものがありますが、その中の1つにヘルペスウイルスが挙げられ、症例こそ少ないですが後遺症を残すこともある病として警戒が必要です。

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ヘルペスによる髄膜炎の症状は?

一般にウイルス性髄膜炎というのは、頭痛が初期症状として起きやすく、発熱や幻覚症状、嘔吐を繰り返すといった特徴があります。

これはヘルペスウイルスが原因の髄膜炎も同じで、頭部にヘルペス特有の発疹・水ぶくれが起きた後に、頭痛が起きたら要注意と言えます。

脳が直接的に炎症を起こす脳炎とは異なり、ウイルス性の髄膜炎であれば、自然に症状が止まる場合が多いです。ウイルスの活動が収まれば、髄膜炎も自然と治っていきますので、死に至る前に治ることが普通です。

髄膜炎は死亡例も多い病気として恐れられていますが、それは放置していると活動が止まらない細菌性の場合であって、ウイルス性ならば時間と共に症状はおさまっていくものです。

しかし、脳に近い部分で炎症が起きるわけですから、神経にダメージが残ってしまえば後遺症が残る危険性があります。特に新生児や小児の場合は顕著で、難聴や学習障害といった後遺症を残してしまうケースも存在します。

大人であっても、髄膜炎によって難聴や認知障害が起きてしまう危険性はありますので、やはり油断できないものであると認識しておくべきでしょう。

赤ちゃんのヘルペス感染は髄膜炎に注意すべき

新生児のヘルペスは何かと危険であると指摘されますが、髄膜炎のリスクについては特に注意しなければなりません。大人と違って顔の周辺から、頭部までの距離が短いこともあって、気づいたらヘルペスが頭にまで近づいていることがあります。

髄膜炎を起こす危険性が高いのは単純ヘルペス2型と言われていますが、日本人にも広く伝染している1型ウイルスや、水ぼうそうを起こす水痘・帯状疱疹ウイルスについても髄膜炎を起こす可能性はあります。

要するに、ヘルペスに関連するウイルスに感染し、皮膚に異常が出ている時点で髄膜炎に至る可能性を考慮すべきということです。赤ちゃんの場合は、顔の一部分にヘルペスが出ているケースであっても、頭部まで広がる可能性を考えて医師の診察を早めに受けるべきでしょう。

ヘルペス髄膜炎というのは年間でも400例程度しか報告のない病気ですが、起きてしまうと後遺症につながる恐れがありますので、決して油断をしてはいけません。

ヘルペス発症後の頭痛や、吐き気は早期に診察を受けましょう

ここまでヘルペス髄膜炎について紹介させていただきましたが、大人であれ子供であれ、危険性を感じた時点で早期の診察を受けるようにしてください。ヘルペスウイルスには特効薬がなく、抗ウイルス薬(アシクロビル等)を使って活動を抑えるような治療法が主体となっています。

こうした薬物療法を早期に施すことによって、神経へのダメージを最小限に抑えられ、髄膜炎になっていても後遺症リスクは大幅に軽減します。

大人ならば口唇ヘルペスや帯状疱疹、子供であれば水ぼうそうになったからと言って、すぐに髄膜炎まで警戒する必要はありませんが、確実にリスクは発生しているのは間違いありません。

頭痛や吐き気といった症状は、通常のヘルペスの症状ではあまり見られないものですので、脳や髄膜に何らかの影響が出ているサインかもしれません。

こうした脳炎や髄膜炎の初期症状と感じられるものが出た時には、とにかく病院できちんとした診察を受けておき、万が一の事態に陥らないようにすることが大切です。

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