帯状疱疹は、過去の水痘・帯状疱疹ウイルスの感染者のみが発症する

帯状疱疹ヘルペスは成人後に発症しやすい病気ですが、その原因は年齢というよりも、幼少期にウイルス感染した経験があるかどうかがカギになります。

どうしても「大人の病気」というイメージを持たれやすい帯状疱疹について、ここでは原因に絞って解説させていただきます。

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帯状疱疹の原因は、子供の頃の水ぼうそうのせい?

なにか病気を発症したとき、多くの人が「ウイルスに感染した」と考え、数日前の行動を思い起こしたりするものでしょう。たしかに風邪やインフルエンザといった伝染病の場合は、体にウイルスが入り込むことで、そのまま症状があらわれることになります。

また、病気が完治すればウイルスは完全に死滅し、体の中がきれいになったと考える人も多いかと思います。

一方で、水痘・帯状疱疹ウイルスの場合は、感染と発症が同時に起きるものではありません。特に帯状疱疹ヘルペスに関して言えば、原因になるウイルスに感染したのが、20年前や40年前というケースが多いものです。

ほとんどの帯状疱疹については、子供の頃に苦しんだ水疱瘡がきっかけとなっていて、そのとき神経内に入ったウイルスの再活動によって発症しているのです。

水痘・帯状疱疹ウイルスは症状が完治したとしても、体内の神経には残ったままで、何十年も潜伏するという特徴があります。もちろん体内の免疫も仕事をしていますので、概ね20年ほどは再発をすることなく、特に注意も必要ではありません。

しかし、免疫細胞の働きには時効が存在しますので、それが切れる20年~30年の周期で帯状疱疹を発症しやすくなるというわけです。

疲労やストレス、体調不良をきっかけに帯状疱疹のリスクが高まる

前項では原因ウイルスが「常在菌」という何十年も潜伏するものであること、免疫の作用が20年ほどで切れてしまうことを説明しました。ここで誤解していただきたくないのは、免疫の作用が止まったからといって、すべての人が帯状疱疹を起こすわけではないということです。

過去に水ぼうそうに感染していても、帯状疱疹で寝込むような経験をするのは、全体としてみれば一部にとどまっています。

では、どのような要素がきっかけになって帯状疱疹が起きるかと言うと、20代30代であれば疲労やストレス、あるいは風邪を悪化させて体調不良に陥るようなケースです。体内に潜伏していた帯状疱疹ウイルスが再活動しやすくなっている年代で、さらに免疫力を落とすような要素が加わってしまうと、一気に症状が現れてしまう危険性があります。

さらに年齢を重ねて60代以降ともなれば、加齢による老化も免疫力が落ちる理由になるでしょう。

いずれにしてもウイルスそのものが強く活動するというよりも、潜伏している体内環境の免疫が弱まることで、病気を引き起こすのだと考えてください。

最初はただの風邪だったものが、数日経ってから全身に発疹・腫れを起こしたときには、帯状疱疹ウイルスが動き出してしまった可能性が高いです。

帯状疱疹が再発しづらい病気なのは水疱瘡と同じ

ここまで水ぼうそうと帯状疱疹の関係についてまとめましたが、基本的にどちらも20年程度は再発リスクのない病気となっています。毎年ウイルスの型が変化するインフルエンザ等とは異なり、帯状疱疹のウイルスはずっと体の中に残ったまま、その性質を変化させるようなことはありません。

つまり、年によって帯状疱疹の感染数が大きく増減するようなことはなく、あくまで個人の体内について語るべき病気ということです。

症状がかなり苦しく、重病化しやすいという危険性を持った病気ですが、その分だけ免疫細胞も強力に働くことになります。完治後はウイルスが動けないように、がっちりと免疫が作用しますので、再発を警戒する必要はほとんどないと考えてください。

それよりも過去に水ぼうそうや帯状疱疹を患って、20年以上なにも起きないまま時間が経過している人の方が、ある日突然に帯状疱疹で苦しむ可能性を考慮すべきです。

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