帯状疱疹後神経痛(PHN)について

発症すると激しい痛みや、高熱に苦しむ人の多い帯状疱疹ですが、中には後遺症が残ってしまう人もいます。特に免疫力の弱っている高齢者の方など、帯状疱疹をきっかけにして神経痛に長く悩まされるケースが見受けられます。

今回は帯状疱疹後神経痛(PHN)について、なぜそのような症状が生まれるのかという原因と、予防法や治療法について解説させていただきます。

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帯状疱疹が神経痛を生む理由は?

帯状疱疹という病気は、そもそもヘルペスの一種であり、原因となるのはヘルペスウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)です。

ヘルペスウイルスは神経の奥に潜伏し、症状が現れている時も神経に作用して、水ぶくれや発疹、さらにはヒリヒリした痛みを生み出します。

帯状疱疹の場合は、ヘルペスの中でも症状が重いものであるため、人によっては神経にダメージが残ってしまうことがあるわけです。

後遺症となる帯状疱疹後神経痛を予防するには、できるだけ神経へのダメージを軽減し、症状を少しでも軽くするのが大切になります。

帯状疱疹の場合、放置しておくと患部がどんどん広がってしまい、痛みも長期化してしまうので、早めの診察と治療を受けるようにしましょう。

免疫力が落ちている人については、全身にまで痛みや腫れが広がることも考えられるので、初期症状を感じたときに対策するようにしてください。

帯状疱疹の後遺症の治療法は?

もしも帯状疱疹によって後遺症が生じた時には、痛んでいる神経を修復するか、活動を停止させるかの二択になります。一般的には鎮痛剤を処方して、痛みを緩和させながら自然回復を待つことになりますが、なかなか治らないという人も存在します。

そういった方には、痛んでいる神経の活動そのものを抑え込む必要があります。

2010年代に入ってプレガバリン(商品名リリカ)という神経障害に用いる薬の使用が認可され、日本国内においても処方されるようになりました。やや依存性の強い薬品であるため、すぐに処方されるようなことはないでしょうが、鎮痛剤が効かない場合などには選択肢になるケースもあります。

この薬品は単に神経痛を抑えるのではなく、神経の伝達物質を遮断し、神経そのものの活動をブロックすることが可能です。

基本的には自然回復を期待して、痛みを軽減することが優先されますが、あまりにも後遺症が長引いている場合にはプレガバリンの出番となります。

具体的にどのようなタイミングで治療法が切り替えられるかは、担当医やペインクリニックの判断によりますので、一概に言い切ることはできません。いずれにしても、帯状疱疹の後遺症を治す場合には、神経の状態が大きく作用することを覚えておいてください。

少しでも後遺症のリスクを抑えるには?

帯状疱疹の場合、免疫力が作用しやすい病気ですので、長々と再発を繰り返すようなことは考えづらい病気です。一度発症して、発疹が収まり解熱していけば、その時点で病気自体は治ったと考えてよいでしょう。

ただ、治るまでの間に症状を重くし過ぎると、神経そのものを傷つける恐れがあるのです。

症状が重くなるまで放置したり、自然治癒に期待しすぎると、思わぬ形で後遺症を残してしまう危険性が高まります。仕事などの都合で、なかなか病院に行けないという場合でも、帯状疱疹の可能性が生まれた時点で診察を優先するようにしてください。

医師の診察を受けても、ヘルペスウイルスそのものを死滅させることはできませんが、神経への痛みを和らげることは可能です。その分だけ神経のダメージも減りますし、後遺症のリスクもかなり低くなるのは間違いないでしょう。

体が痛みを感じる時間が長いだけ、神経に後遺症が残るリスクも高まりますので、帯状疱疹の症状は早期回復させるに越したことはありません。

人生で何度も発症する病気ではないため、いざ症状が出てくると対応が遅れがちな病気ですが、正しい知識で対処することが予後を良くするためにも必要不可欠です。

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