耳性帯状疱疹(耳ヘルペス)とは?

ヘルペスの中でも帯状疱疹(または水ぼうそう)は患部が広がりやすく、症状についても激しいものとなっています。

帯状疱疹は特定部位のみに限らずにヘルペス症状が広がるため、感染した場所によっては様々な自覚症状が発生し、場合によっては後遺症を引き起こす危険性もあります。

中でも特に注意したいのが耳ヘルペス(耳性帯状疱疹)で、顔や腹部などに起こる発疹などとは違い、単なる痛みなどには留まらない弊害が生まれる病気です。

ここでは耳ヘルペスの危険性について解説し、重病化する前に医師の診察を受けることの大事さを理解していただきます。

耳ヘルペスは顔面麻痺を起こす可能性のある危険な症状

ヘルペスの症状と言えば水ぶくれは発疹が代表的ですが、耳ヘルペスについても基本的には同じです。耳の表面や、外耳道に水ぶくれが広がっていき、見た目としては他のヘルペス症状と似たような状態になります。

このとき、患部である耳には激しい痛みが発生するため、自覚症状としてはかなり激しいものとなるでしょう。

また、耳ヘルペスで注意しなければならないのが顔面麻痺です。一見すると耳だけの問題に思われる病気ですが、耳の周辺には多くの神経が集まっていることもあり、顔面の機能にも大きく関係しています。

そもそもヘルペスウイルスは神経に作用するもので、これが耳にまで達すれば、顔全体の神経を支配されてしまうことになるのです。

どの神経にヘルペスが作用するかによって、顔面麻痺の他にも頭痛や耳鳴り、難聴や眩暈といった症状も起こる可能性があります。

いずれにしても、耳にまでヘルペスの症状が広がるというのは危険なことには違いありません。

見た目以上に危険な病気と言えますので、帯状疱疹にかかって顔にまで発疹や水ぶくれが起きているのなら、耳ヘルペスになる前に進行を防ぐように考えなければなりません。

病院では薬による治療が一般的

帯状疱疹に限らず、ヘルペスウイルスというのは完全に死滅させることは難しいものです。発症リスクを完全にゼロにする予防法は確立されておらず、病院で診察を受けた場合に取られる治療法としては、症状の進行を抗ウイルス薬などで抑えることが基本になります。

そのため、帯状疱疹の初期症状が出ているとわかった時点で、なるべく早く抗ウイルス薬を投与することが重要と言えます。

すでに耳ヘルペスが起きてしまっているようなケースでは、痛みに応じた鎮痛剤の投与、炎症を鎮めるホルモン剤・ビタミン剤の投与が行われます。よほどのことがなければ外科的な治療(手術など)が実施されることはなく、自然回復を期待しての薬物の処方が基本線となるでしょう。

ヘルペスウイルスの活動そのものは、時間と共におさまっていくのが通常ですから、経過をじっくり観察していくことになります。

もしも顔面麻痺などの症状が出ている場合、マッサージを施しながらマヒ症状の緩和を目指していきます。多くの場合はヘルペスの症状が治れば顔面麻痺も回復しますが、中には後遺症としてしばらく顔面麻痺だけ続いてしまう事例も見受けられます。

このような後遺症が長引くようであれば、必要に応じて顔面神経に対する薬物投与、外科手術といった対処が実施される可能性があります。

耳ヘルペスは危険な病気という認識を持つべき

ここまでヘルペスが耳に達したときの危険性について解説しましたが、最も大切なことは耳ヘルペスが起きる前に予防することです。

特に帯状疱疹は症状の進行が速いという特徴がありますので、耳にまで患部が広がりそうだと感じたら、医師の診察を受けるようにしてください。

高熱や体の痛みで動くのがつらかったり、様々な理由で病院に行きづらいという人も多いでしょうが、それでも耳ヘルペスは危険な病気であると認識していただきたいところです。

本来ならば数日で完治するはずだった病気が、耳の神経に達したがために長引いてしまうこともありますし、何か月・何年と後遺症が残る危険性もあります。

こうしたリスクを考えれば、やはりヘルペスが耳にまで広がることだけは避けたいところなので、油断することなく医師に一度診察してもらうことを強く推奨いたします。

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